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ガーベラ
キク科 ガーベラ属 温帯 及び熱帯アジア
ヨーロッパの育成種が日本に初めて入ったのは大正の初期である。
昭和40年頃、オランダからデージー咲き大輪のバンウイック系が輸入された。
これを契機に暖地において急速に切花栽培が始められた。
その後もオランダなどの花もちのよい大輪種が続々と発表され人気を呼んできた。
栽培
ガーベラの生育適温は20〜25℃ぐらいで、5℃以下になると生育がにぶり、0℃ぐらいになると
葉は枯れて休眠に入る。
気温が10℃以上あれば周年開花する。
生育開花は日長には影響されないが強い日照を必要とし、光が不足すると軟弱に育ち、
さらに多湿が加わると灰色カビ病が多発する。
ガーベラは葉が7枚〜26枚ぐらい分化したあと、花芽が形成されるようである。
圃場は日当たりと排水のよい肥沃地が適する。
排水が悪いと、根腐病、疫病などの土壌病害の被害を受けやすい。
土壌PHは6.5〜7.0が適する。
栽培方法は、床幅70cm、条間40cm、株間30〜35cm、通路45〜60cmとし
床の高さは30cm以上の揚げ床とする。
定植の際は鉢上げした苗の新しい発根状態を確認してから浅植えして、たっぷり潅水する。
肥料は1アール当たり基肥3キロと堆肥を施用し、追肥は生育に応じて施すが、過剰になり葉が過繁茂
しないように注意する。
ECは0.2〜0.4ミリモーを基準にする。
なお活着までは夜間の地温は18℃〜20℃は内外がよい。
定着後の管理のポイントは7〜9月の高温期には日中20〜30%の遮光をして、葉かきを実施して
常に同化機能の旺盛な健全葉を確保する。
潅水は季節、土壌条件によって異なるが、生育期の極端な乾燥は、収量、草丈の低下をきたすので
注意する。
生育中の温度管理としては、夏はできるだけ通風をよくして室温が上がらないように注意する。
冬季の切り花期の夜温は13℃を確保し、品質保持をはかり収量を高めたい。
切り前は、花が充分開き舌状花が完全に展開し、内側の筒状花が2列くらい開いたころで
早切りを避けるようにしたい。
静岡市清水区の平岡文夫さん生産のガーベラ 600坪
「レモンアイス」厚みがあって黄色が鮮やかな花
ガーベラ病害虫防除
オンシツコナジラミ アプロード(水)1000倍(発生初期6回)
*ミカンキイロアザミウマ
カスケード(乳)4000倍(発生初期3回)
トクチオン(乳)1000倍(発生初期5回)
パダンSG(溶)1500倍(発生初期4回)
*マメハモグリバエ カスケード(乳)2000倍-3回
トリガード液剤1000倍(発生初期4回)
*根腐病・ 用土は、蒸気80度で10〜15分間消毒
*疫病 用土は、蒸気80度で10〜15分間消毒
リドミル(粒)10〜20kg/10a土壌表面散布。(3回)
*半身萎ちょう病
1.連作を避ける。 2.無病苗を購入 3.罹病株は見つけしだい処分
*えそ輪紋病 発生原因は、トマト黄化えそウイルスである。
アザミウマの防除の徹底。防虫網を張る。
注意)ほとんどの農薬は花弁に薬害をだす。収穫後なるべく花にかからないように
散布する。
ガーベラ
栽培管理
*定植準備 用土は、蒸気80度で10〜15分間消毒
*土作り 優良堆肥を5〜7t/10a程度投入。塩類集積に特に注意をする。
排水条件は良くする事。
*畦たて 畦たて機などを利用して、30〜40cm程度の高畦にする。
畦高70cm、通路60cm程度を目安に!
*元肥 施肥量は、基準を参考にする。
定植
*栽植密度 上記の畦に株間30cm、条間30cm程度で2条千鳥植えとする。
3.3u当り15〜17株となる。
*定植方法 新芽が少し見える程度の浅植えとする。
かん水
*活着するまでは、手かん水で丁寧にかん水。その後は徐々に減らし、乾燥
気味に管理する。
*多かん水は、土壌病害の原因になるのでかん水チューブによるかん水むらには
十分注意する。
*又土壌水分が不足すると花立ちが悪くなるので、圃場ごとのかん水が大切です。
温度管理
*遮光 高温時は気温を下げるために、日中30%程度の遮光をする。
加温 夜温は、5℃程度でも切り花できるが、品質や冬期の収量を上げるには、
15℃程度が良い。
換気
*日中は、25℃以下に管理する。
*空気湿度が高いと花染みの原因となるので、暖房機などで湿度を下げる。
施肥状の注意点
*土壌PHは6〜6.5に酸度矯正する。
*生育中は、EC、0.8〜1.0mSを保つのが望ましい。(ただし壌質〜粘質土)